安部 正敏先生のコレ !
医療法人社団廣仁会 札幌皮膚科クリニック 院長
古文書から見た幕末の上州におけるコレラ
コロナ禍に遭遇して
著者:服部瑛
本コーナーの半ばレギュラーである筆者であるが、これは兎にも角にも日本皮膚科学会事務局の担当N氏との掛合いが評価されている様である。日々、事務局の皆様のご尽力には衷心より感謝申し上げる次第であるが、筆者はもはやN氏と親友としての付合いであり、今年は氏がコメントしやすい話題を敢えて取り上げ、読者の先生方のご要望に応えたい。何という優しさであろうか!まず筆者は第120回日本皮膚科学会総会での感動を一番に挙げなければならぬ。会頭の大槻マミ太郎先生のご高配で六代目三遊亭円楽師匠の文化講演会の座長をさせて頂いた。 無論講話は素晴らしかった。本来左様な大役はご高名な名誉教授レベルの先生こそ適任である筈である。最高の栄誉にさすがに緊張したが、我が皮膚科医人生の間違いなく頂点(1年後の現在既に1合目付近まで下山してしまった!)であり、生涯忘れえぬ思い出である。しかし、これは個人的追憶でありN氏はコメントし辛かろう。親友のために話を変えよう。
服部瑛先生は筆者と同門の大先輩である。開業された後も学問に厳しく、しかし後輩に優しい尊敬する先輩である。昨年先生は、“古文書から見た幕末のコレラ―コロナ渦に遭遇して―”と題する本を出版された。
文学にも造詣深い先生が、今より遥かに医学が脆弱であった幕末のコレラによるパンデミックにどの様に向き合ったかを自ら古に取材された労作である。その方面に学のない筆者は、本書により感染症学の温故知新を追体験することが出来大いに感銘を受けた。ただ、残念なのはこの貴重な本は広く流通していない点である。N氏が本稿締切までに入手することはほぼ不可能であろう。親友のピンチだ。ならばコメントが容易なテレビの話題としよう。
年末、テレビ朝日の“羽鳥慎一モ ーニングショー”なんぞに出る羽目となった。とはいえ、ミーハーな筆者は是非スタジオで有名人に逢いたいと期待したが、今流行のリモート出演であった。職場から独り寂しく自らのパソコンで全国放送に出た。
コロナ渦がもたらした社会変化は斯様な形態を可能とした。親類縁者は勿論、多く患者さんが喜んでくれたが、これまたN氏とは全く関係がない。氏が容易にコメントできるよう更にもう一つ映画の話・・・残念! 文面が尽きた。N氏よ! あなたは親友である! 決して嫌がらせではない・・・!
「親友」として ・・・
けもじなことだ。何故故ゆえにこれほどまで「友」としてフューチャリングされているのか。答えは現場にある。そう思い立ち、過去の本稿を読み返した。2018年の発行号で、A部先生との掛け合いスタイルで始まり、2019年にはスパイ疑惑まで持ちあがっていた。そして何より特筆すべきは、2020年号及び2021年号である。
図らずも、私は本稿にてかの親友の書籍を高らかに紹介していたではないか!? おお、神よ! 仏よ!これはミステリー。不思議発見である。
恐る恐る Amazonで検索を試みた。そしたら出てましたよ! 新著が!!「イチから学ぶ! ナースのための皮膚科看護学入門」(学研プラス)皮膚科看護ですぐに役立つ50のトピック! 看護師さんへのプレゼントとしてもお薦めです!(N)