日本皮膚科学会キャリア支援

DERMA'S LOUNGE 2022 巻頭のことば

キャリア支援委員会の企画に参加してみよう

キャリア支援委員会委員長多田弥生

Release2023.3.15

皆さんはどんな形で勉強をされているのでしょうか? わからないことがあったら、文献や本をまず調べたりするでしょう。「必要な教科書をじっくり読みこむ」というのは、皮膚科専門医を目指すある時期において、必要不可欠です。そのほか、同じ教室の人に教えてもらう、もあるかもしれません。他の人の意見や考えを聞くというのもとても大切な勉強です。

一方で、人から聞いたことを鵜呑みにせず、必ず自分で調べて真偽を確認するように、とは、当時の教授が私の学年の新入医局員全員におっしゃったことです。印象的な言葉で、今でも自分の中で大切にしています。

それも含めて、他の人の意見を聞くことは勉強になります。学会などでのdiscussionを聴いていても、思いもしなかったような意見や考え方を聞くと、ハッとすることがあります。全く興味をもって勉強していない分野の面白さを知らされたり、教科書にはのっていない病態の理解やideaを聞くこともあります。こうした学会でしかお目にかかれないような人以外に、大学や病院の医局で同僚と話すだけでも実は日々自分の進化は後押しされています。

逆に組織から抜けると、よほど積極的に勉強する場に自分の身をおかないと、それまで日々進歩していたものが止まってしまいます。組織から離れて初めて組織に所属する意義を認識できるのかもしれません。自分の意見を正しく評価し、批判してくれる同僚というのも、大切です。

キャリア支援委員会はそうした勉強する場や皆さんの進歩を手助けしてくれる人との出会いを提供する委員会でもあります。委員会の企画をみかけたら、ぜひ、積極的にご参加ください。 叶うならば、リアルで皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。
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