日本皮膚科学会キャリア支援

DERMA'S LOUNGE 2022 理事長のことば

自分の軸を持つ

日本皮膚科学会 理事長天谷雅行

Release2023.3.15

2020年に全世界を襲ったCOVID-19のパンデミックは、2年経った今でも収束が見えていない状況です。人類史に残る大惨事であり、今まで当り前と思っていた多くのことが容易にできなくなりました。世界中がコロナで苦しんでいる中、2022年2月24日にロシアによるウクライナ侵攻が起こりました。第2次世界大戦後、国際協調を充実させ、国を超えて協調するグローバル時代を迎えました。戦後77年をかけて確立してきた「越えてはいけない一線」は、いとも簡単に崩壊しました。ロシアに対し、米国、EUが協調して制裁を加え、 ウクライナへの支援を行い、世界が分断されています。

一方で、世界を牽引してきた米国でも、 分断が顕著になっています。EUにおいてもBrexitが起こり、その基盤が揺らいでいます。 私達を取り巻く社会情勢は、今までになく混沌とした状況にあります。

このような不確定な社会情勢の中にあり、大切なことは、自分の軸を持つことです。軸は人と同じである必要はありません。軸は多様性があって構いません。そして、ひとりひとりが、 正しい事実に基づいて判断をし、行動することが大切です。冷静に、忍耐強く、やるべきことをきちんと行うことです。その行動は、目立つ必要はありません。地味なもので全く問題ありません。ひとつ、ひとつを、確実に進めて行く。 混沌としている時代であるからこそ、そのような行動を続けていることが信頼を生みます。人間としてどう行動するかが大きく問われている時代とも言えます。

多様性のある軸を持った人が集まり、仲間になると、強いチームとなります。強い皮膚科のチームができます。そして、皮膚科医としての存在を強くし、一緒に社会に貢献して行きましょう。
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